開業日誌

独立に向けて考えたこと、不安の解消など

8月20日に開業してから今日で3ヶ月が経ちました。

ブログも思うような頻度で更新が出来ずに悩みながら日々を過ごしています。

開業して3ヶ月ですが、今一度初心に振り返って独立に向けて考えていたことなど書いていこうと思います。

独立の動機

この業界に入って2011年から7年が経ちました。その間、顧問先の社長様、経理担当者とお打ち合わせさせて頂く機会が多数ありました。その中でいろいろご質問やご相談を頂き、その場で判断できないもの(例えば、顧問報酬の話だったり、仕事の依頼だったり)について、サラリーマンとして雇われている以上、自分の意見とは違っていても、上司・事務所の意向に沿うように進めていかなくてはならないということが多くなってきました。

もっとこうしたい、いろいろと役にお客様の役に立ちたいと思っていてもそれが出来ないのはストレスで、その場で判断して決められるならそれが自分にとってもお客様にとっても良いことではないかと思い始めてきました。

ただ、その時点ではまだ勉強中の身だったので、合格したら出来るだけ早く独立したいと考えていました。

ただ、独立はしたいけどいろいろ不安はありました。

独立までに考えた不安なこと

第1位:生活していけるかどうか

これは、独立したのはいいけど生活できないと意味がない。ただでさえ、会計事務所の値下げ競争が起きていたり、本当にお客様は来ていただけるのだろうか、という状態で生活していけるか不安はありました。

第2位:必要とされるかどうか

勤務していた頃は事務所の看板もあり、お客様に必要とされてきていましたが、独立してから世間に必要とされるかどうかすごく不安でした。特にAIが出てきて税理士や会計士は廃業すると言われている中、今後必要とされるか不安でした。

第3位:顧客獲得

営業経験のない自分が果たしてお客様とどのように接点を持てば良いのか。自分がやられて嫌な飛び込み営業、電話営業はしたくない。紹介料が高い税理士紹介会社を使うのもあまり気が乗りません。どうしたものかと不安になりました。

不安を解消するためにしたこと、考えたこと

生活が出来るかどうか

やっぱりお金の問題です。私は、単純に貯金をすることで対応する方法を取りました。

2年間ぐらい無収入でも生活できる程度貯めましたし、微々たるものですが株式での運用もしています。

税理士試験を受験すると決めた当初はマイナス残高でしたが、税理士で開業するかもしれないと考え、ボーナスは全額貯金していました。

さらに、月々の貯蓄もしたいと考えて生活費を削りました。

1番大きなものが住居費で、築古のマンションを都心に購入しました。ローンでの購入でしたが、築古のため売買価格も安く、同じ広さの賃貸物件に比べて税金面を考慮してもキャッシュフローが良かったからです。

2番目は保険料です。保険を本当に必要なものだけにしました。すべて掛け捨てで貯蓄性のものは解約をし、キャッシュフローを良くしました。

3番目は通信費です。これは最近ですが、3年ほど前から格安SIMを導入しています。月々5~6千円程度ですがキャッシュフローは良くなりました。

独立時の費用について

税理士登録や事務所賃貸費用、設備費用などで5~60万円程度でしょうか。ホームページ作成や名刺のデザインなど自分でできることは自分でやっています。

複合機などは先輩の税理士が持っていたため、それほどかかっていないほうです。気を付けているのは、5年~7年ぐらいのリース契約等は今の段階では契約しないようにしています。

資金は借り入れという選択肢もあります。

顧客獲得について

これについては、いまのところ成果はありません。
ホームページ、ブログでの集客を考えています。

この2ヶ月間で徐々にアクセスが増えているのでその点は成果が出来てきいますが、そこからの集客はまだ、時間がかかりそうです。

最悪廃業も

資金がなくなれば廃業です。そうなることも一応考えています。

廃業となれば、アルバイトか就職を考えます。私は税理士業界に入る前は一般企業で経理など管理業務をしていました。その経験もありますので、中小企業での管理部門に再就職するか、税理士資格を使って税理士法人などに再就職を考えています。年齢的な部分もありますが、AIの影響がこの先あるとしても、有資格者にとっては会計業界はこの先10年ぐらいは売り手市場だと思っています。

独立してよかった点

お客様に対するサービスは除いて考えると、

第1位 時間が自分の思うように使えること。

いつ来ていつ帰っても、来なくても何も言われません。通勤ラッシュ時はずらして乗る事もできます。
自宅開業を選択していれば、仕事以外で一歩も外に出なくなっている可能性もあります。
長年サラリーマンをしていたせいか、すごく罪悪感がありました。
独立前は、Googleカレンダーをしょっちゅう見て予定を逐一確認していたのですが、独立当初はぽっかりとスケジュールが空いているため、時間・曜日の感覚が無くなりました。
最近はだいぶ慣れてきて、そろそろ時間を有効に使わないといけない、と思うようになりました。

第2位:気の合う仲間と一緒に仕事が出来ること。

私には、税理士を目指すきっかけになった先輩がいます。ゴルフきっかけで知り合い、その当時の自宅が近かったこともあり仲良くなり、それ以降15年ほど経ちますが、ちょくちょく飲みに誘ってくれる面倒見の良い頼りになる先輩です。その先輩の影響で「税理士」という資格、仕事を知りました。当時、私が税理士試験を受けると言ったときに、止めたほうが良いと言われたのを覚えています。数年にも及ぶ長く苦しい試験なので・・・。
独立を期に一緒に事務所をシェアすることが出来て良かったです。

第3位:自分の裁量でお金を使えること。

これは机、パソコン、サービスなどの仕事道具もそうですが、セミナー、情報、本など、勤務時代にはなかなか言い出しにくかった経費について、自分の裁量で気に入ったものを選んで使うことが出来るようになりました。もちろん、無駄なもの省くことも出来るので、この点についても現状満足しています。