こんにちは。渋谷の税理士 吉田です。
先日、とある場所の「串カツ田中」に行ってきました。
いつも賑わっていて活気があり、リーズナブルで店員さんも気さくな方が多いのですごく気に入っています。
私は、ハイボールが好きでいつも行くと「チンチロリン」の角ハイボールを頼みます。
ゾロ目なら無料。丁(偶数)なら半額。半(奇数)なら倍量・倍額。
どれを出してもお客にとっては損はしない気がします。
ふと、本当かなと酔っ払った頭で考えてしまいました。
串カツ田中のチンチロリンの利益を考えてみた。
サイコロは、6面あり2個を転がすため、6×6=36通り
ゾロ目は1・1、2・2、・・・6・6で6通り
偶数は半分が偶数なので18通り、奇数も18通り。
ですが、ゾロ目も偶数なので純粋に偶数は18-6=12。
ハイボールは、サントリー角と炭酸水とレモンが入っています。
一杯400円で原価は大体50~60円ぐらいなので、粗利は350円。
チンチロリンした場合としなかった場合では、以下の通り、売上は同額と考えがちですが。
そうではないんですよ。
奇数のときは、倍量倍額というのがミソで、実は奇数は2倍売っていることになります。
チンチロリンを選んでもらうほうが粗利は1.5倍も違うんです。
粗利350円は増やすことが難しいですが、販売する量を増やすことによって利益を増やしていることになります。
MQ会計と結びつけて考えてみる
ハイボール単体では、こんな感じです。
これに数量をかけて、ハイボールの粗利までを表すとこんな感じになります。
無いと思いますが、ハイボールだけ販売しているお店があったとして、家賃、人件費等々の固定費が月に100万円かかっている場合には、
Gが利益ですが、この場合利益がマイナスにならないためには、ハイボールを何倍売ればよいか。
MQ>100万円となればいいですね。
そうするとM=350円なので、Q= F/M でQ=2,858 となります。
実際、ハイボールだけ販売しているってところは少ないと思いますが、考え方は一緒です。
利益Gを増やすためには3つの方法が考えられます。
1.売上Pを増やす。
2.原価Vを減らす。
3.数量Qを増やす。
4.固定費Fを減らす。
今回の串カツ田中のチンチロリンは、3の数量Qを増やす方法のようです。
複雑な会計も、このように考えると分かりやすくなりますね。
まとめ
串カツ田中の「チンチロリン」は、お客さんにとっても、お店にとっても嬉しいサービスなんですね。
ただし、飲み過ぎには注意しましょう。翌日起きれなくなります。