保険の活用方法

国保と社会保険(健保)どちらが有利?

こんにちは、渋谷の税理士 吉田です。

今日は、社会保険の手続に年金事務所へ行ってまいりました。

8月中旬に前事務所を退職し、退職とともに一旦社会保険から抜けました。

今後、健保と年金について取るべき方法は、3パターン考えられます。
①国民健康保険+国民年金
②前事務所で加入していた健保組合を任意継続+国民年金
③法人を設立して社会保険(協会健保+厚生年金)へ加入

上記のどれにするのが一番よいでしょうか?

1.保険料
①国民健康保険は前年所得から計算、②任意継続は加入していた当時の標準報酬を引き継ぎます。③法人からの報酬は自由に設定できます。標準報酬を最低ランクに設定して計算しています。

前年の年収を5~600万円、法人での報酬は2万円として計算すると、
健康保険料  ① 4万円後半>② 4万円前半>③ 6千円後半
年金保険料  ①②③ともに16,000円程度
※③については、会社負担分も含んでいます。

2.年金受給時
①②は国民年金、③は2階建ての厚生年金となります。
①②は国が定める一定額ですが、③の場合報酬を増やすことにより将来受け取る年金を増やすことが出来ます。

3.まとめ
設立年度は売上が上がらず設備投資などで資金が最もかかるので、③で保険料を節約することが出来ます。また、将来的にも報酬を増やすことができれば受給額を増やすことができる厚生年金のほうが有利です。
まとめると、前年の年収にもよりますが③を選択することがベストと考えます。

4.注意点
③の場合でも、役員報酬が0円のときは社会保険に加入することができません。
(逆に社会保険→国保にしたい場合は、法人の役員報酬を0にすれば良いということになります。)

法人にすると最低7万円の均等割と各種税務申告などが必要になります。
また、法人は社会保険の加入が強制です。ご自身で手続き出来ない場合は、社労士や税理士への報酬が別途がかかってきますので頭に入れておきましょう。