雑記

SmartHRを使ってみた ~クラウド人事管理ソフト~

こんにちは。渋谷の税理士 吉田です。

WordPressが5.0にバージョンアップしたことによって、今までの入力画面が劇的に変わってしまい、どうやって入力して良いのか困惑しています。
(後に、Classic Editorというプラグインを入れて前のものに戻しました。)

さて、先日SmartHRを使ってみる機会があったので分かる範囲内でご紹介したいと思います。

SmartHRとは?

速水もこみちがTVでCMしているクラウドでの人事労務管理アプリです。

クラウド上に人事データを置くことが「本当に大丈夫なのか?」ということはおいておくとして、直接従業員がスマホやパソコンを介して情報を収集でき、そのデータをもとに社会保険や雇用保険の手続書類が初心者でも簡単に作成・電子申請まで出来てしまいます。

さらに、給与明細などもWEBで個人個人が閲覧できますし、CMでもやっているように、年末調整の資料を紙で配布することなく、スマホやパソコンで情報を入力してもらうことができ、しかも一人一人がどこまで出来ているか進捗管理まで出来てしまいます。

操作についても、チェックリストがあるので、その順番に進めていけば初心者でも操作ができます。

従業員のファイルを会社に置いておくこと自体スペースを取るし、その中から探すのは結構大変です。EXCELや専用のソフトウェアを導入している会社もあるとは思いますが、パソコンの調子が悪くなったり、データのバックアップを取ったりと結構気を使います。

クラウドだと自動的にアップデートをしてくれますので、インターネット環境が整っていればいつでも最新の状態で見れます。クラウドソフトはそういう点が優れているところですね。

利用企業もグングン増えているようです。

料金体系

現状は、以下のとおりです。50人を超えてくると別の料金体型になります。

例えば20人登録したら、年払いで132,000円ということになります。

まだ20人程度の人事管理であればEXCELでやろうと思えば出来なくもないですが、それが100人とか200人になってきたときに適切に処理ができるかどうかは担当者の力量によるところだと思います。

担当者の力量任せにしないのであれば、SmartHRを使ってみるのもいいかもしれません。

良い点ばかりではなかった

ここまでは使い勝手はすごく良かったという点ですが、実際に使ってみて不便な点がありました。

給与計算が出来ない。

このSmartHRでは給与計算が出来ません。給与明細を出すためには給与ソフトから給与データをインポートする必要があります。

給与ソフトからのデータのインポートが大変。

給与ソフトからデータをインポートするには、SmartHRのフォーマットに合わせてデータを加工する必要があるため、すんなりいきません。
毎月この作業をやらなくてはならなくなります。
すんなり取り込むためには、「MFクラウド給与」などを利用する必要があります。

年末調整が出来ない。

SmartHRの年末調整は情報を集めることに特化しているので、これ単体では年末調整は出来ません。集めた情報を給与ソフトに取り込み、年末調整を行った後、給与データをインポートしなくてはいけません。もちろんデータは給与ソフトに合わせてくれるわけでないので編集作業が必要になりそうです。

こちらも「MFクラウド給与」との相性がいいようです。

電子申請には電子証明書の取得が必要。

年金事務所などへの電子申請には、電子証明書の取得が必要です。法人が電子証明書を取得するためには、法務局にて手続きが必要になります。これが結構面倒です。
電子証明書の問題については、顧問の社労士さんがいれば代理で送信してもらうことで解決できるかもしれません。

給与明細の初期設定が大変

給与ソフトと同じように給与項目などを設定しておかなくてはなりませんので、少し面倒です。自動で項目を取りこむことができればいいのですが・・・。

最後に

ある程度使ってみたのですが、弥生給与などのデータがすんなりインポートできるようになればすごく良いんじゃないかなと思います。

会計ソフトでは、「MFクラウド会計」なんかは各会計ソフトとのデータのやり取りが非常に非常にスムーズにいきます。

こうなってこないとなかなか使うのは難しいのではないかなと思いました。

今後に期待したいところです。