こんにちは、渋谷の税理士 吉田です。
生命保険契約というのは、保険期間中に保険事故(死亡とか)が起きると保険金が支払われる契約です。
以前に、顧問先で利益が出たときに利益を圧縮(利益を減らす)するために利用したことがあります。
この場合、保険料の支払い年度の税金は減りますが、解約年度の税金は増えますので、解約年度をいつにするか検討する必要があります。
(保険の解約返戻金は、雑収入(利益)となり利益を増やします。)
この使い方では単純に税金の支払いを先延ばししているだけなので、将来利益が減少することが確実であればいいのですが、その場しのぎの利用はオススメしておりません。
例えば、将来的に主力の取引先から取引が無くなり業績の悪化が見込まれているときなどは、いいのかもしれません。
さて、中小企業は社長の力で営業をしているところが多いでしょう。
もし社長が亡くなれば会社は潰れてしまいます。
ただ、社長が亡くなっても借入や経費の支払いは待ってはくれません。
銀行さんは返済を迫ってくるでしょう。
さらに会社が潰れてしまえば、従業員の方々は路頭に迷ってしまうかもしれません。
十分なお金が手元にある場合は、そのお金で銀行に返済、従業員へは数ヶ月給与を払うことができるのでその間に手を打つことができます。
十分なお金が手元にない場合でも、保険に入ることでこの問題が解決します。
さらに、上記の心配にプラスして引退時には退職金が欲しいということであれば、引退までの期間は返済・運転資金用として、引退時に退職金用として保険を利用できるでしょう。
また、相続についても、相続した財産がお金以外の場合、相続税の支払いが厳しくなることがあります。そういう場合でも、保険に加入しておくことで解決することもあります。
もちろん、相続開始前に手続きを完了しておくことが必要です。
万が一のときの保険です。
保険の活用ができるかどうか、保険に詳しい税理士に相談してみては如何でしょうか。