こんにちは、渋谷の税理士 吉田です。
今回設立したのは、合同会社です。
私はこの方法で登録免許税の6万円のみで合同会社を設立しました。
近年、設立が容易であるという理由で合同会社が増えているようです。
あのアマゾン・ジャパンも合同会社です。
合同会社と株式会社の設立時の違い
・定款 合同会社は公証役場での認証(手数料5万円)が必要ありません。
・決算公告 官報掲載料(約6万円)がかかりません。
・役員の任期なし 役員の登記で司法書士へ払う手数料をかかりません。
・利益配分 出資割合にかかわらず自由に設定できます。
上場を目標としないのであれば、合同会社で十分だと思います。
さて、それでは今回の作業手順をメモしておきます。参考になれば幸いです。
作業を始める前に会社の印鑑は作っておいて下さい。
1.自分の印鑑証明書を1通取る。
ここに記載してある住所を登記申請書へ記入します。
あと、印鑑届書や設立申請書への添付資料となります(1通でOK)。
2.定款を作る
定款の作成は、会社設立freeeを使いました。
必要項目を入れると、定款がWord又はPDFで作成できます。
印影を入れるため、今回はWordを選択しました。
3.定款を電子定款にする
紙の定款の場合、4万円の収入印紙が必要となります。
今回この4万円も浮かすために電子定款にする方法を探しました。
PDFへの電子署名付与にはAcrobatなどのソフトが必要ですが、高額です。
また、会社設立freeeでも電子定款は作成可能ですが行政書士報酬が5千円かかります。
今回はそれらがかからない無料の方法を紹介します。(H30.8月現在)
定款をCUBEPDFでPDFにし、そのPDFに電子署名します。
電子署名ソフトは以下のサイトでダウンロード出来ます。
JPKI PDF SIGNER(https://jpki.osdn.jp/)
印影もつけることが出来ます。印影の作り方は、今回は割愛致します。
4.登記書類を作成する
登記申請書は以下のサイトからダウンロードできます。
http://houmukyoku.moj.go.jp/homu/COMMERCE_11-1.html#3-1
記載例に従ってWord文章を作成し印刷します。
収入印紙を6万円貼ります。割り印はしません。
①「払込があったことを証する書面」
出資金として用意している金額が載っている預金通帳(代表者個人の
通帳でもOK)をコピーして添付します。ここでは詳細を割愛します。
②「職務執行者の選任~」「職務執行者の就任~」
代表社員が法人の場合に必要です。今回は代表社員が個人ですので作成していません。
③「資本金の額の計上に関する代表社員の~」
出資が金銭以外のものがある場合に添付が必要となります。今回は出資が金銭のみですので作成していません。
④「委任状」
本人以外が申請書を提出する場合に必要です。
⑤「登記すべき事項」
テキスト形式でCD-Rに焼いて一緒に持っていきます。
(電子定款もCD-Rに焼きます。)
5.製本と契印
登記申請書が出来たら書類を製本します。
書類を順番に並べて左側をホッチキスで止め、間のページに契印します。
私は、この辺が理解できなかったので、作成した書類を持っていき法務局の
相談窓口でまとめてもらいました。
その際、誤字脱字があったので直してもらいました。
製本などのやり方は、以下のサイトに載っていますので参考にして下さい。
https://llc-myself.com/start-up/ouin.html
6.電子定款をCD-Rに焼く
電子定款をCD-Rに焼いて登記申請書と一緒に持っていきます。
表に会社名のラベルを貼っておきました。
7.法務局へ提出
法務局では、提出前に司法書士による確認を受けることが出来ますので、ぜひ活用して下さい。
と、以上です。
この方法なら、6万円で合同会社を作ることが出来ます。
最後に、この方法はすべて自分でやらなくてはいけませんので、細かいことが気になる方や自信が無い方は専門家へ依頼するのが良いと思います。